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  平成20年度予算編成を終えて     (2008年4月15日)

 さきほどの2月滋賀県議会で、平成20年度予算案が、福祉医療費助成事業の補助金についての増額修正をされ可決されました。 選挙時のマニフェストでは、財政再建団体に陥らないように財政再建を第一の目標とし、あわせて、福祉、教育、環境保全などは政策強化もお約束しました。 しかし財政の厳しさは予想以上でした。

 収入面からみると、地方交付税などの減額により平成20年度には400億円を超える財源不足が見込まれました。 知事就任以降明らかになってきた追加的な経費増(甲賀市のクリーンセンターへの経営支援、RD問題の対策費等)もありました。

 そこで、道路/河川などの公共事業や農業関係の予算の大幅削減を行いましたが、それでも財源不足が解消されない部分については、医療費補助金の削減まで踏み込まざるを得ませんでした。 財政再建団体に陥っては元も子もない、という切羽詰まった判断でした。

 医療費補助金については、この制度を引き続き安定的に維持するために、入院を伴い医療費が高額になってしまう場合には負担限度額を据え置くことにより、セーフティネットを確保する一方で、通院については1医療機関1月あたりの負担額を500円から1000円に増額をお願いするとして、広く薄く負担していただくという予算案を提示させていただきました。 あわせて救急医療の電話相談を充実する等、医療への不安を緩和するための施策も提案しました。 しかし結果的には医療費補助金の削減は県議会で承認をいただけませんでした。 私たち執行部の説明が不足していた点もあると反省をしています。

 しかし、平成21年度予算編成は今年以上に厳しくなります。1000億円を超える造林公社の借金返済は差し迫っています。 RD廃棄物処分場の浄化対策など、過去の負の遺産整理に巨額の支出が避けられません。 孫子にツケを残さない財政運営を行いながら、子育て支援や、教育投資、琵琶湖の環境保全、温暖化対策など、基本構想に込めた未来ビジョンへの芽も埋め込みたい。 難しい舵取りを迫られる緊急事態だからこそ、県民の皆さんの声を直接聞かせていただき、平成21年度予算編成に取り組む覚悟です。

 歩む会の皆さんの、生活現場からのご意見、お待ちしています。遠慮なく、事務局にお寄せください。
平成20年4月15日 滋賀県知事 嘉田 由紀子



  2008年、あけましておめでとうございます。     (2008年1月1日)


 旧年中は怒濤のような1年でしたが、どうにか無事に知事職を全うすることができました。 県民の皆さんのお力を背中にうけて可能となったことです。改めて深くお礼申し上げます。
 今年も、はらはらどきどきが多いかもしれませんが、県政へのご関心とご支援よろしくお願いいたします。  さて皆さんは新年をどこでどのように迎えたでしょうか。
 湖北や湖西では雪の中、紅白歌合戦を見終わってから、帰省した家族や親族と氏神さんにお参り、という方もおられたでしょう。 静かにおごそかな雰囲気でしょうか。
 湖南では、石山寺や三井寺、近江神宮、立木観音など有名寺社に初詣出の方もおられたでしょう。 にぎやかな人ごみが新しい年への期待に膨らんでいるのではないでしょうか。

 私はびわ湖ホールで、大晦日恒例のジルベスターコンサートで年越しをしました。 これまでは嫁ぎ先で長男の嫁としておせち料理をつくっておもてなしを準備するという伝統的な正月が多かったのですが、 びわ湖ホールの運営に責任をもつべき今の立場となって、今年10回目というびわ湖ホールジルベスターコンサートに行ってきました。
 ジルベスターというのはドイツ語で大晦日(Silvester)の意味ということで、ドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽のものが有名とか。 日本では東京渋谷区の東急ジルベスターコンサートが1995年に始まりました。
 びわ湖ホールでも開館時からこのコンサートをはじめ、今年10回目です。 最近はほぼ満席になるほど恒例となりました。

 それにしても、大晦日の大掃除やおせちづくりの喧騒を離れ、クラシックやオペラの独唱に耳を傾け、カウントダウンで新年を迎えるというのは、 私のこれまでの人生では想像だにできなかった新しいライフスタイルです。
 韓国の若きピアニスト、イム・ドンヒョクさんによるショパンのピアノ協奏曲は、魔術師のような滑らかな指運びが奏でるメロデーに驚嘆しました。 大山亜紀子さんの「蝶々夫人」、ユーモアあふれるトークでコンサートを盛り上げてくれたクラシック通の桂小米朝さんの司会、 大阪シンフォニック交響楽団を指揮し、全体の総合演出は、沼尻竜典びわ湖ホール芸術監督です。 12時のカウントダウンの後は、コープランド「市民のためのファンファーレ」、そして手拍子に乗せた「ラデッキー行進曲」で楽しく幕を閉じました。

 東京から来られたある新聞社の記者さんはびわ湖ホールの強烈なファンということで、知事としての取材を受けたので次のように応えました。

 「滋賀県は新旧が出会う、自然と文化が織りなす素晴らしい地です。 滋賀県では、伝統ある昔ながらの氏神さんのお参りという新年もあれば、 観光地の初詣も可能、そしてびわ湖ホールでのジルベスターコンサートのような新しいライフスタイルも選べる。 聖なる水辺でのホールとして今後もびわ湖ホールの支援をお願いします」

 今年が皆さんにとって、また滋賀県にとっても輝かしい年になりますようお祈りいたしますとともに、 私も全力で県民の皆さんの幸せづくりのために働かせていただきます。

平成20年1月元旦 滋賀県知事 嘉田 由紀子



  共に汗をかく県政をめざして
      -東海道新幹線新駅建設凍結にあたって -
    (2007年11月5日)


 東海道新幹線新駅の設置については、昨年7月に行われた知事選挙において、私は新幹線新駅を「凍結」することを盛り込んだ『かだ由紀子マニフェスト』を県民の皆さんにお示しし、多くの方々から御支持をいただきました。
 新駅については、「利便性が低く必要性が低いこと」「他の請願駅に比べて著しく事業費が高いこと」「財政状況が非常に厳しいこと」の3つの課題がありました。
 この選挙結果において示された県民の皆さんの負託を受けた知事として、その公約の実現に全力を傾けてまいりましたが、平成19年10月31日をもって現行協定類が終了し、凍結が実現しました。
 長年にわたって多くの関係者が関わり、既に動き出していた大規模事業を180度方向転換することには、結果として大変なエネルギーを費やすこととなりました。私自身、全身全霊を傾け、県組織が一体となって取り組んできただけに、このように県民の皆さんの思いを遂げられたことは、一つの責任を果たせたのではないかと考えています。
 今回の新駅問題に取り組んできた経験を通して、行政施策の計画にあたっては、財政状況や社会経済情勢を十分に見極めながら、県民(納税者)の皆さんの思いを真摯に汲み上げるとともに、税金の配分にあたっては、しっかりと説明責任を果たしていくことがいかに大切であるかということを改めて実感いたしました。私としては、この経験をしっかりと検証しながら、県政を預かる者として、今後の政策立案や財政改革にあたっての教訓として重く受け止めていきたいと考えています。
 一方、新駅の「凍結」は、ふり返って考えてみますと、選挙公約というだけではなく、滋賀県民の皆さんが、今の時代にこのような選択があると勇気を持って示された結果でもあると思います。かつての時代なら、ハコモノ施設は出来る方がいいし、便利になるのがいいと誰もが思っていたかもしれませんが、これだけ厳しい財政状況の中で、県民の皆さんは未来を見据えて、今、緊急にやるべき施策は「子育て」「教育」「福祉」「環境保全」等にある、と新たな選択肢を示されたのだと考えています。
 また、新駅の「凍結」は、行政の継続性に反し、行政不信を招くとの御意見もいただきました。行政の継続性を保つことは、県政の安定性、県民の皆さんの信頼という面からみれば確かに重要なことです。しかし一方で、社会経済情勢の変化等を踏まえて、県民や市民の思いや願いを受けて、従来の政策を大胆に見直すことも、時代の転換期にある行政には必要なことであり、行政の信頼性を高めていくうえでも重要なことではないかと考えています。
 一方で、新駅の「凍結」に伴って、「土地区画整理事業への対応」や「県南部地域の振興」など、未だ解決を要する重要な課題が残されており、今後はこの問題について全力で働かせていただきます。
 財政的に大変厳しい状況は今後とも続きますが、県民の皆さんの思いを汲み上げながら、対話と共感が生きる、開かれた県政を皆さんとともにつくりだしていきたいと考えています。県政は皆のものです。共に汗をかいてください。

平成19年11月5日 滋賀県知事 嘉田 由紀子



 『かだ由紀子』マニフェスト第1回自己評価
      ― 知事就任8ヶ月の成果と課題 ―
          (2007年4月27日)
「『かだ由紀子』マニフェスト第1回自己評価―知事就任8ヶ月の成果と課題―」と題して、マニフェストの自己評価を行いました。


詳細は下記URLよりPDFをダウンロードしてご覧ください。
マニフェスト自己評価PDF
■PDFの内容(計23ページ)  
  • テキスト:9ページ  
  • 図:1ページ  
  • 実現状況と評価:13ページ




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