旧年中は怒濤のような1年でしたが、どうにか無事に知事職を全うすることができました。
県民の皆さんのお力を背中にうけて可能となったことです。改めて深くお礼申し上げます。
今年も、はらはらどきどきが多いかもしれませんが、県政へのご関心とご支援よろしくお願いいたします。
さて皆さんは新年をどこでどのように迎えたでしょうか。
湖北や湖西では雪の中、紅白歌合戦を見終わってから、帰省した家族や親族と氏神さんにお参り、という方もおられたでしょう。
静かにおごそかな雰囲気でしょうか。
湖南では、石山寺や三井寺、近江神宮、立木観音など有名寺社に初詣出の方もおられたでしょう。
にぎやかな人ごみが新しい年への期待に膨らんでいるのではないでしょうか。
私はびわ湖ホールで、大晦日恒例のジルベスターコンサートで年越しをしました。
これまでは嫁ぎ先で長男の嫁としておせち料理をつくっておもてなしを準備するという伝統的な正月が多かったのですが、
びわ湖ホールの運営に責任をもつべき今の立場となって、今年10回目というびわ湖ホールジルベスターコンサートに行ってきました。
ジルベスターというのはドイツ語で大晦日(Silvester)の意味ということで、ドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽のものが有名とか。
日本では東京渋谷区の東急ジルベスターコンサートが1995年に始まりました。
びわ湖ホールでも開館時からこのコンサートをはじめ、今年10回目です。
最近はほぼ満席になるほど恒例となりました。
それにしても、大晦日の大掃除やおせちづくりの喧騒を離れ、クラシックやオペラの独唱に耳を傾け、カウントダウンで新年を迎えるというのは、
私のこれまでの人生では想像だにできなかった新しいライフスタイルです。
韓国の若きピアニスト、イム・ドンヒョクさんによるショパンのピアノ協奏曲は、魔術師のような滑らかな指運びが奏でるメロデーに驚嘆しました。
大山亜紀子さんの「蝶々夫人」、ユーモアあふれるトークでコンサートを盛り上げてくれたクラシック通の桂小米朝さんの司会、
大阪シンフォニック交響楽団を指揮し、全体の総合演出は、沼尻竜典びわ湖ホール芸術監督です。
12時のカウントダウンの後は、コープランド「市民のためのファンファーレ」、そして手拍子に乗せた「ラデッキー行進曲」で楽しく幕を閉じました。
東京から来られたある新聞社の記者さんはびわ湖ホールの強烈なファンということで、知事としての取材を受けたので次のように応えました。
「滋賀県は新旧が出会う、自然と文化が織りなす素晴らしい地です。
滋賀県では、伝統ある昔ながらの氏神さんのお参りという新年もあれば、
観光地の初詣も可能、そしてびわ湖ホールでのジルベスターコンサートのような新しいライフスタイルも選べる。
聖なる水辺でのホールとして今後もびわ湖ホールの支援をお願いします」
今年が皆さんにとって、また滋賀県にとっても輝かしい年になりますようお祈りいたしますとともに、
私も全力で県民の皆さんの幸せづくりのために働かせていただきます。
平成20年1月元旦 滋賀県知事 嘉田 由紀子